Fediverse and Internet

(2021年2月6日更新)海外のfediverseで用いられる独特な言葉や言い回し

海外のfedi(verse)を放浪して約半年ほど経ちましたでしょうか。半年ほどですけれど様々なカルチャーショックや人との出会いがあって非常に濃厚な経験をした期間でしたが、その最中に海外fediの間で用いられる独特な言葉や言い回しにも触れる事が多々ありました。日本のfediにも「マストドナー」や「ミスキスト」や「鯖缶」とか色々な言葉がありますよね。それらの海外版のような感じでしょうか。約半年ほど海外fediを放浪して見つけた、独特な言葉や言い回しをまとめてみました。

・fedi

fediverseの略称です。どうも日本で携帯電話やスマホが普及し始めた頃から若者の間で省略言葉が増えていきましたが、海外でも同じような気がします。若者を中心にfediがよく使われています。そもそも普通にタイプするにしてもfediverseだと9文字もあってこれを何度も入力すると意外に大変なんですよね。これはfediなブログ記事を書く時やトゥートを流す時の「あるある」かと思います。みなさんも是非、fediverseの略称としてfediを使ってキーボードタイプを楽に、そしてfediverseというと少し固い印象を受けますから日常遣いではカジュアルにfediという言葉を使いませんか。

(1/15追記)記事のタイトルだけfediverse、文中にはfediの方が読み手にとってはわかりやすいように思います。また”F”ediverse及び”f”ediverseの表記ゆれですが、これは基本的には書き手の自由だと思います。もちろんですが公式な文書や重要なアナウンスメントをする際は”F”ediverseですかね。また”F”ediはあまり見かけません。元々fedi自体がカジュアルな言葉ですからね。


・(#)fedi〜

fediverseに関する造語はfedi〜から始まるものが多いですね。これが比較的誰にも使われるようなポピュラーなもの(fedizen(s)等)になるか、一時的に使われるだけかは置いといてですが。後者の場合は日々様々な造語が作られるので全てを紹介することは到底できませんが、見ていて面白いですね。最近ではfedihugとかは、海外のフリーハグ文化を反映してて興味深かったですね。また、fediにまつわる新しいアイデアをハッシュタグで表現したり、自分だけのオリジナルのハッシュタグを作る際にfedi造語はつくられる傾向がありますね。例えば ECコマースをfediにつくろう!というアイデアに基づいて #fedicart 。例のあの人のツイッターアカウント凍結事件に端を発して,#fediblock とか作られましたね。

・fedizen(s)

fediverse+citizen(s)=fedizen(s) ということですかね。直訳すれば「fedi市民」ですが、意訳をするとすればよくマストドンのユーザーを指して「マストドンの民」と表現しますが、それの海外のfedi版と考えれば「fediの民」と訳せるでしょうか。

(12/27追記)日本人にはあまり浸透していませんが、そもそもネットユーザーのことを指して海外ではnetizen(s)という言葉があります。fedizen(s)というのはそのfedi版と言えるでしょう。


・fedifirst

これはあのアメリカはトランプ元大統領の語録の一つである「AmericaFirst」のfedi版ですね。しかしこれを政治的な文脈のトゥートで使っているような感じは見受けられないので、どちらかというと熱狂的なfedizen(s)の間の言葉なのかな、という気がします。

・#askfedi

海外のfedizensは互助的な精神が強く、このハッシュタグをつけて分からないことをトゥートすると直リプでFF外から回答してくれたり、そのトゥートを見て分からなかった人はブーストしてくれます。ちょうど日本のtwitterで言うと「gentooをインスコしてるけど、ここが分からんのよ」というツイート内容に #gentooinstallbattle を添えると、親切なgentooユーザーがFF外から教えに駆けつけてくれる感じに似てますかね。日本のfediでも #askfedi タグを少し改変して使ってみると良いなぁ、と思います。例えば、#助けてマストドナー とか #助けてミスキスト とか #助けて鯖缶勢 とか(助けてアンパ○マ○!みたいですね)。

・#FollowFriday(省略版は#FF)

金曜日になると明日は休みだ!華金だ!!となるのは日本の会社員では一般的ですが(といっても最近は労働形態や労働環境が目まぐるしく変わっているから昔ほどではないけど)、海外の会社員は労働形態が週休二日では必ずしもそうではないしそもそも1週間をどう働いてるかは全く人によってそれぞれなのですが、やはり金曜日というのは1週間の中の一つの節目なのは万国共通なのでしょうか。毎週金曜日になると #FollowFriday と称して、様々な人が複数のアカウント(多いときには5,6個ぐらい)を紹介するトゥートが流れます。各人が思う、おすすめのサービスの公式アカウントやおすすめの人が大量に紹介されますよ。

・#Introduction(s)

新しく分散SNSに入ったときや、自分のインスタンスや開発してるサービスを紹介するための自己紹介ハッシュタグですね。前から分散SNSにいるけど、改めてもしくはあえて宣伝を兼ねて自己紹介をする人もいますね。特に新しく分散SNSに入った人向けに #MastodonMonday というハッシュタグがあり、新しく入った人に自己紹介を促す機会になってます。#Introduction(s)のハッシュタグを使っている人は自分自身の自己紹介をするときは自分の事を結構さらけ出してる人が多いです。例えば「俺はどこどこの出身で今はここに住んでるんだ」とか「趣味はピアノとかライブストリーミングだ。最近はLinuxディストリの開発にハマってる。」とかです。ちょっと日本の文化には合いませんが、時には自分をさらけだして #自己紹介 をしてみるとか普段のトゥートの内容を実生活に関連したことを呟くと、そこから新しい友達や交友関係が築けるかもしれませんね。

(2021年1月4日追記)fedibird管理人のえるさん(@noellabo@fedibird.com)から、マストドンに新規登録した際に #introductions を使って自己紹介しよう、という誘導が下記のようにあるという情報をいただきました。これはローカルコミュニティに自己紹介をする際に使われる性質が強いそうです。また日本では分散SNSサーバーを紹介する時に #インスタンス紹介 #サーバー紹介 というハッシュタグが使われているそうです。

(英語版)Start posting! Even without followers your public messages may be seen by others, for example on the local timeline and in hashtags. You may want to introduce yourself on the #introductions hashtag.(引用:https://github.com/tootsuite/mastodon/blob/2dd3643dbcea7a08335405243b48234d916442a5/config/locales/en.yml の1393行目)

(日本語版)さあ、始めましょう! たとえフォロワーがまだいなくても、あなたの公開した投稿はローカルタイムラインやハッシュタグなどを通じて誰かの目にとまるはずです。自己紹介をしたいときには #introductions ハッシュタグが便利かもしれません。(引用:https://github.com/tootsuite/mastodon/blob/master/config/locales/ja.yml の1374行目)

・Please boost (it もしくは this toot等).

日本で言えば「拡散希望」といったところでしょうか。開発者の募集やわからない事へのアドバイス募集、自分のインスタンス紹介の際にそれらを広く拡散させたい時に使われます。#Introduction(s)と一緒に使った合わせ技をして、より上手く拡散させている人もいますね。一般的に海外の人は日本人よりも自己主張が強いので、この Please boost (this toot).はよく使われます。上述したように互助的なところが海外のfediは強いので、ブーストはされやすい傾向にあります。日本でも「拡散希望!」とか「よかったらブーストしてね!」とかもっと使ってもいいのでは、と個人的には思うんですけどね。

・(Well,)It's my turn to sleep.(Good night Fedi.)

「(じゃあ)私が寝る番だね(fediの皆さん、おやすみなさい)。」といったところでしょうか。海外のfedizenといってもそれぞれがどの大陸に属してるどの国の人かは、プロフィールを見たり使っている言語や普段のトゥートから推測する以外には全く分からないですし、故にタイムゾーンも全員がバラバラです。私が「おはようございます」とつぶやいている時間帯に一部の海外の人は「Good night〜」となりますし、私が「おやすみなさい」とつぶやいている時間帯に一部の海外の人は「Guten Morgen〜(ドイツ語でおはようの意))」となります。中には昼夜逆転している人がいて「Good night〜」と言われて「おやすみ〜」と返したら「実は夜中ずっとアニメ見まくっててもう朝なんだけどね」とか言われたりして、訳分からないことになったりするときがあります。いずれにしても、フォロイー・フォロワーの全てのタイムゾーンを把握している人はいないでしょうから、上記の便利言葉が使われるんですね。

・ハッシュタグを貼りまくってトゥートする

以下のような感じです。

「#fedi を渡り歩いていると、若者やティーンネイジャーが #anime なアイコンだとか #kawaii イラストのアイコンをしていて、彼らは #JapanFedi みたいにチャットライクな #distsns(※1) の使い方をしていて、すごく親近感を持てます。一方大人の人はそういったアイコンを若者ほどにはしておらず、オリジナルな #illustration だとか自らの顔を出している人が多いです。#anime や #manga が子どもっぽいというところもあるのでしょうが、#twitter や #facebook のように自分の実際の名前や顔を出す、いわゆる実名文化が強いからなのでしょう。 #avatr #culture #fediverse」

こんな感じです。ようはタグを貼りまくって、タグ検索をしている多くの人に自分のトゥートを見てもらいたい、というトゥートの仕方でしょう。

・birdsite

よくTwitterのことを「青鳥」と揶揄する日本のfedi特有のミームがありますが、これの海外版ですね。あとはFacebookのことを「顔本」と日本では言いますが、FacebookやInstagram等のSNSを揶揄する言葉は向こうにはないですね。おそらくまだ見つけていないだけでしょうから、また見つけたら追記したいところです。ちなみにTwitterの青い鳥アイコンを燃やす表現を絵文字ですることがありますが、海外ではあまり見かけません。なぜか青い鳥の赤い鳥になった絵文字で表現される事がありますが、おそらく青い鳥を燃やしてるの意でしょう。

・decentralize(脱中央集権)、deplatform(脱プラットフォーム)

前者についてはもはや説明不要でしょう。後者については説明が少し必要ですね。deplatform(脱プラットフォーム)とは、GAFAを中心としたいわゆる「プラットフォーマー」と呼ばれる巨大IT企業が展開するサービス(プラットフォーム)から脱することですね。これは分散SNSに限った話ではもちろん無く、記事執筆時点(2021年1月15日)でもwhatsappというFacebookが運営するメッセンジャーアプリからdeplatformする動きが発生していて、海外fediでは日本のように日々色々な話題が発生するのと並行してこういった単語にまつわる話が話題が話されています。

海外fediでの中心的な思想・信条としてdecentralizeとdeplatformというワードが大きな部分を占めており、それらから反した言動や行動を海外fediでするとちょっと肩身が狭い思いをするやもしれません。

・mew(meaow,meow等),nyanなどのネコに基づいた言葉

mewはネコの鳴き声の意の英単語です。日本に限らず、海外でもみなさんいわゆる「ニャー」だとか「ニャーン」と日々鳴いております。特にネコ好きや日本に興味のある人の間で使われている傾向があり、大人の方で特にアバターで顔出しをしてたり実名アカウントの人たちの間ではほとんど使われていないという違いがありますが。また日本と決定的に違うのは直接リプライ文化の影響で、mewとつぶやくと直接リプライでmewと返信が返ってきます。FF外でも関係なしにmewとリプライが来たりしますね。

またmewやnyanなどのネコに基づいた言葉を使った造語も多いですね。例えばHow are you?は「mew are you?」とか。everyoneは「everynan」とかですね。国に関わらずインターネットにはネコ好きな人が多いですが、特にfediでは日本も海外でもそういった人たちが大勢をしめていて、これはfedi特有なのでしょう。特にblobcatの絵文字と一緒にこういった造語やmewと鳴いてたりしますね(かくいう私もblobcatの絵文字は使わないけどよく鳴いてますね)。

・#fedicats #Caturday #MastoCats #CatsOfMastodon ...etc

とにかく海外のfedizensのネコ画像に関するトゥートに貼られるタグはめちゃくちゃ多く、またバラエティに富んでいます。百人のネコの飼い主がいれば、百人のトゥートするネコ画像とハッシュタグの付け方に違いが見られます。いずれにしても上記のタグで調べれば、海外のfediのネコ画像を簡単に見れます。別にもっと簡単なハッシュタグで #C(c)at #C(c)ats でも良いと思いますけどね。いわゆる日本のネコ画像と違ってアーティスティックだったりネコと一緒に写る遊び道具が違ったりなどなど、色々違いがあって面白いですよ。

・自分の趣味や創作を発信する際に使われるハッシュタグ

上記の#Introduction(s)の項でも書きましたが、海外のfedizensは自分の何の表現にしてもハッシュタグをつける傾向があります。これは趣味や創作でも同様で、絵や造型だと#MastoArt #Art #design #sketch サブカルな絵ならば #anime #animeart でしょうか。写真だと #photo #photography #photographie を中心に、被写体が風景ならば #landscape 旅行先で撮った写真ならば #travel とか、写真を撮った場所が大阪ならば #Osaka とかですかね。音楽や動画だと #music #video ですね。

上記いずれのハッシュタグも一文字目が大文字か小文字か、つまり#Mastoartなら#mastoartという風に、ややこしいですがそれぞれでのハッシュタグ検索の際に表示される内容は変わってきます。またこれらのハッシュタグに関わらず自分の好きなコンテンツを探したいなら、それにまつわる単語を#に添えればよいでしょう。たとえばキツネの画像を探したいなら、 #fox 。植物の画像を探したいなら #plant といった感じです。

いかがでしたでしょうか。まだ他にも、見たことのない海外のfediの間で用いられる独特な言葉たちがあるはずです。また時間があれば、この記事に追記していきたいと思います。それでは今日はこのへんで。

Have a nice fedi life!

※1 distributedSNS、つまり分散SNSの略



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