Fediverse and Internet

海外fediverseの文化および一般的な海外の文化

※この記事は、先に拙ブログの記事「(2021年2月6日更新)海外のfediverseで用いられる独特な言葉や言い回し( https://4ioskd.bearblog.dev/unique-word-and-phrase-in-the-foreign-fediverse/ )」を読んでから読むと、理解が深まるかと思います。

私たちが属する日本のfedi(verse)には日本のfedi独特の文化がありますが、もちろん海外にも国ごとの、そして海外fedi全体での独特の文化があります。国ごとのfedi文化をあげていったらキリがありませんから、海外fedi全体としての文化や一般的な海外の文化をご紹介していきましょう。とはいえ、海外fediの人たちと交流し始めてからまだ半年ぐらいしか経ってませんので、何か間違い等あったらご指摘下さい(なおこの記事は少しずつ更新したいので、また何かご紹介したい事があったらその度に追記していきたいと思います)。

・Noエアリプ、Yes直接リプライ
 日本のfediでは一般的なエアリプですが、残念ながら海外のfediでは通用しません。自分の投稿に対しての返信は基本的には直接リプライで返ってきますし、相手の投稿に対しての自分からの返信も直接リプライが基本です。投稿した内容がバズるとFF外からでも直接リプライが平気でやってきますし「FF外から失礼します。」なんていう前置きもありません。こういった直接リプライによる直接的なやりとりを海外fediの人は好み、いわゆるmentionでいきなり「やぁ、今日は元気?」「こんにちは。昨日の件はどうなった?」という感じで直接的な挨拶や問いかけもあります。
 こういった直接リプライによって成立する現象として、バズったある投稿に対して直接リプライが起点となって議論として盛り上がった場合、その投稿に対して縦にリプライのツリーが重なっていき、時には月をまたぐほどの大議論になったりします。こういった議論ツリーは議論の参加者がそれについてまた意見したくなったときに思い出したかのようにある日突然リプライがつき、議論参加者全員に通知がいきます。こうした議論ツリーは日本でいえば「スレッド」として議論参加者の間で認識されてるようですね。

・公用語は英語だけど、意外と多くはない英語ネイティブなfedizen
 基本的には海外のfedizen(fediの民)はヨーロッパとアメリカが中心ですが、時にはアメリカ以外の北米から。日本以外のアジアから。南米のどこからか、とありとあらゆる国の垣根を越えて世界中のfedizenが海外fediにアクセスしてきます。もちろん国によっては第一言語や第二言語もそして公用語も変わってくるので、英語・ドイツ語・フランス語を中心にスペイン語・ポルトガル語・ロシア語など様々な言語が飛び交います。が、重ね重ね海外fediの公用語は英語です。ところが、当たり前ですが世界中のfedizenが属する全ての国が第一言語や第二言語に英語を採用してるわけはありません。故にいかに英語がユニバーサルな言語といえど、私のように英語を学習中だったり、たどたどしくも英語を話してる人は意外といますし、中にはGoogle翻訳やDeepLなどの翻訳ツールを一部使ってる人も結構いますね。なので海外fedizenは英語ネイティブだらけなのかといえばそうじゃありません。しかし、顔出しアバターのアカウントや実名アカウントになるとプライド等も伴うので、そういった人たちは英語はペラペラですね。

・タイムゾーンの問題
 海外fediにアクセスしてくるfedizenが属する国の場所に応じてタイムゾーンはもちろんバラバラですので、日本のタイムゾーンの先入観で海外fediに突然行くと混乱すること間違いありません。拙ブログの記事「(2021年2月6日更新)海外のfediverseで用いられる独特な言葉や言い回し」の「(Well,)It's my turn to sleep.(Good night Fedi.)」の項目でも書きましたが、海外のfedizenは全員が全員バラバラのタイムゾーンに属するので全ての人に合わせて交流することは不可能です。海外のfedizenはヨーロッパとアメリカが中心と先ほど書きましたが、特にヨーロッパの人がfediには多いので深夜帯に時間を合わせないといけないようになります。寝不足間違いなく、また昼夜逆転になりかねないので注意したいところです。この時間帯にあえてヨーロッパの人と連絡を取ったり、そういった人たちに向けて情報を発信したい場合は別ですが。

・海外misskey勢は当然として、海外Pleroma勢は日本に興味がある人が多い気がする
 Pleromaについては、そもそも開発者のlain氏が日本にいた時期があったのも大きく影響しているのか、日本に興味のある人が多い気がします。misskeyは日本発の分散SNSですからそれは必然で、日本を除いたアジア圏に属する海外ミスキストを中心に日本に興味のある人が多いです。また日本のサブカルに興味のある人が多く、それに伴ってティーンネイジャーや大学生などの若者が多いのも特徴的です。日本fediに属する人はまず彼らと交流を始めるのが、海外fediへの入り口としては良さそうです(私もそうでした)。ただしそんな日本や日本のサブカルに興味のある彼らは、若者・大人に関わらず文化の違いから日本や日本のサブカルに対して私たちとはちょっと違う認識をしていることがあります。が、それはこちらも接する相手の国によりますが、相手の国について熟知していない限りはお互い様でしょう。

・国をまたいでの交流にカルチャーショックはつきもの
 国・言語・宗教・文化・性別そして上記の海外fedi特有の文化などなど...一つ一つを細かく取り上げていったらキリがないのですが、これらと日本のそれらとの違いから起こるカルチャーショックには注意したいところです。もちろんカルチャーショックというのは、日本人だけに発生するわけではないのですが。私の個人的経験だと、英語で会話する日常とこのカルチャーショックに慣れるのに時間がかかりました。交流する人ベースでの文化の違いで言えば、例えば最近仲良くなってフォローしたAさんはフランスにいて、使う言語はフランス語と英語で、宗教については無神論者で、ビーガンだからお肉の話はしちゃだめで、男性でゲイ、という感じです。
 これは一人の人をフォローした場合のカルチャーの違いの例ですが、少し極端だったかもしれないですが私の肌感覚としては普通です(海外fediに関係のあるみなさんはどうでしょうか)。どれだけの人数の人をフォローしてるか、そしてどのようなカルチャーをそれぞれのフォローしてる人がまとっているかで、TLに流れてくる人とその人に基づいた投稿から感じるカルチャーショックの度合いも変わってきます。最初は10人とか少ない人数でフォローして、ちょっとずつ慣らしていくのが英語に慣れるという意味でも良いのかもしれませんね。私は面倒くさくて一気に大量のアカウントをフォローしまして、それもあってカルチャーショックも非常に大きかったのですが、一気に海外のそして海外fediの文化を勉強する事ができたように思います(当時の事を思い出し、ウッ...頭が...)。

・(F)OSS文化について
 私が海外fediを渡り歩いている限りでは、多くの人はパソコンのOSはLinuxディストリ・BSD系でかつOSS(オープンソースソフトウェア)を愛用している方が多いです。そもそもが分散SNSのマストドンなどがFOSSに基づいていますし、またGNU SocialやDiaspora等の分散SNSの歴史を踏まえれば、それらの分散SNSの発祥の地である欧米を中心とした海外fediの人たちがOSSを好むのは当然の流れではあるでしょう。またFOSSを支持する方も多いです。「GNU/Linux」でないとダメとか「ストールマンしか勝たん」と言っている方もチラホラと(「リチャード・ストールマンの可愛い画像bot」とかあるぐらいですからね)。このため海外fediの方と関わる際に、様々な場面でOSSを使用していないと時にうまく交流することができない可能性があります。少なくとも分散SNS以外での連絡や交流するツールとしては、XMPPやMatrixやIRCなどのOSSなものを用意した方が良さそうです。また「(2021年2月6日更新)海外のfediverseで用いられる独特な言葉や言い回し」の「decentralize(脱中央集権)、deplatform(脱プラットフォーム)」で書いたように、中央集権的であったりGAFAが運営するようなサービスを好む傾向にありません。このため自身のサイトや開発しているプロジェクトにそういったサービスを利用していると、それらの利用を控えられたりする恐れはあります。

・海外の人はストレートな発言を好む
 海外の人は一般的に思ったことをストレートにぶつけてきます。これは意見を述べる・相手を褒める・中傷するなど、ありとあらゆる発言において言えます。突然フォロー外からリプライで「俺はこう思う」と率直な意見を述べられた日もあれば、手放しで褒められる日もあるし、そこまで言うかと口撃されることもあります。彼らはある意味では、私たち日本人よりも自分に対して正直に生きていると思います。自分が抱える愚痴や悩みや病名などもあまり隠さず、ストレートに言ってきますね。こういったストレートな発言が普段から海外fediではされているので、明らかに議論や自分に口撃を呼び起こしそうなセンシティブな話題(政治・宗教・文化・性別等)の問題に言及する際はCWを使うのが一般的であり、かつ積極的に使われています。例えば「アメリカ政治について[もっと見る]」「fediverseにおけるモデレーションについて[もっと見る]」「BLM(Black Lives Matter)について [もっと見る]」という感じです。日本では「そぎぎ」「伏せる」などがよく使われますが「述べにくい意見なのか愚痴なのか、結局開いてみないと何が書いているか分からない」という部分があるので、「日本政治について[もっと見る]」「最近の悩み[もっと見る]」とタイトルだけでも少し言及しておくとそれを開いてみたいか開いてみたくないか判断の材料となるので、海外fediでのこういったCWの使い方は参考になりそうです。

・プロフィールでの性別表記について
 必ずしも性別についてプロフィールで言及する必要はありません。しかし他者から誤解されるのを避けたり、明示的に自らの性について宣言したい場合は表記しておくべきでしょう。「he/him」、「she/her」、「they/them」の3つが一般的ですが、他にもパターンはあるかと思います。ちなみに会話する相手のプロフィールに「they/them」と表記されていて、いまいちthey/themを使い慣れていない。または使い方が分からない場合はthey/themを使わず、ハンドルネームで直接呼ぶのが個人的には良いのかなぁと最近思います。誤ったthey/themの使い方をして結果的に相手を傷つけるよりはいいのかな、と。

・相手はハンドルネームやアバターではなく、アカウント名で覚える
 私はどちらかというとアバターをよく変更しますが、海外fediでは実名や顔出しアイコンを除けば、多くの人がしょっちゅうハンドルネームやアバターを変えます。時にはハンドルネームとアバターを一気に変えることもあるため「あれ、この人って誰...?」ということがたまに起こります。このためハンドルネームやアバターで相手を覚えても大丈夫な人はそうして、そうでない人はアカウント名「@〜@〜」で覚えましょう。鯖名まで覚えるようにすると、フォローしてる全てのユーザーを覚えきれない可能性があるので、せめて前半部分だけでも覚えておくといいですね。

・Mastodon,Pleroma,Misskeyなどに限らない
 fediverseは数多くある分散SNSとそれらを実装した鯖の集まりであり、様々な分散SNSを実装した鯖に属するユーザーからActivityPubを通して色々なコンテンツが配送されます。これは当たり前といえば当たり前なことなのですが、海外fediではその「fediverse」というものを日本より強く感じます。日本fediではMastodonとPleromaとMisskeyの鯖が中心ですが、例えばPixelfedから写真が。PeerTubeから動画が。Friendica,Hubzillaなどから写真や文章(それぞれの分散SNSの性質もあって重ね重ね長文)が流れてきますし、PlumeやWriteFreelyからはブログ記事が流れてきます。フォローしている様々な分散SNSのアカウントから直接流れてくる場合もありますが、ブーストで回り回ってきたトゥートで間接的にそれらのコンテンツに触れることが多いですかね。海外fediから流れてくるコンテンツをぼーっと眺めてると、「fediverseだなぁ」と感じます。

・ハッシュタグの使い方について
 詳しくは拙ブログの記事「(2021年2月6日更新)海外のfediverseで用いられる独特な言葉や言い回し」の以下の項目をご覧下さい。
 ・(#)fedi〜
 ・#askfedi
 ・#FollowFriday(省略版は#FF)
 ・#Introduction(s) 
 ・ハッシュタグを貼りまくってトゥートする
 ・自分の趣味や創作を発信する際に使われるハッシュタグ

・ネコにまつわる文化について
 詳しくは拙ブログの記事「(2021年2月6日更新)海外のfediverseで用いられる独特な言葉や言い回し」の以下の項目をご覧下さい。
 ・mew(meaow,meow等),nyanなどのネコに基づいた言葉
 ・#fedicats #Caturday #MastoCats #CatsOfMastodon ...etc


それでは、今日はここまでにしましょうか。

Have a nice fedi life!





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