Fediverse and Internet

分散SNSにまつわる、ちょっとした活用アイデア・Tips集

(※この記事は、Fediverse Advent Calendar 2020( https://adventar.org/calendars/5049 )の第二会場の15日目向けに書かれたものです。)

このアドベントカレンダー向けの記事を読んでいる人は、fedi(verse)に属する分散SNSをほぼ毎日利用している人が多いのではないでしょうか。私もそんな人の一人ですが、元々アイデアとか考えを一人で色々考えるのが好きなもので、分散SNSの活用アイデアが結構たまってきました。ということで、今回はその一部をご紹介したいと思います。また、ほぼ毎日分散SNSを利用していても紹介したい新しい分散SNSの使い方、つまりTipsを日々見つけたりしまして。で、そちらも結構たまってきましたので、一部ご紹介したいと思います。

目次:

1,磯野ー!マストドンをマイクロブログとして使おうぜー!

2,建設的な議論をマストドンでする、おそらく唯一の方法

3,PeerTubeのアカウントやチャンネルをマストドンでヒョローする方法

4,PeerTubeで行う生放送と動画の可能性

5,ユー、ブログならWriteFreelyかPlumeを使っちゃいなよ

6,簡単な英単語のハッシュタグで海外のfedizenと交流できますやんか

1,磯野ー!マストドンをマイクロブログとして使おうぜー!

マストドンはそもそも500文字まで書けるマイクロブログとしての側面があります。自鯖やインスタンスによっては字数制限を1000字とか2000文字という設定にしてることでしょう。これを利用して、マイクロブログだけもしくはマイクロブログ兼普通遣いのマストドンとして、運用するのはどうでしょうか。一時期(今もされてるのかは知らないけど)脳科学者の茂木健一郎氏がツイッターで、140字の字数制限を逆に利用して、日によってまちまちでしたが代替6〜15?連ツイートすることで全体として気軽に読める簡単な記事、つまりマイクロブログを書いていました。しかしマストドンは140字という字数制限もなければ、連トゥートしなくても少なくとも500文字までのマイクロブログが簡単に書けます。また、TLの流速にしたがってトゥートは下にどんどん消えていき、トゥート自体もある程度過去になると他人からは遡れない仕様を利用して、ephemeral(「つかの間の」「はかない」という意味)なマイクロブログを書くことが可能です。TLに迷惑がかかるのではないか、と心配するのであれば「ブログ書いた」とカキコして、本文はCWにして隠せばTLを大きく占有しなくて済みますし迷惑にはなりませんよね。

一般的なブログみたいに形として残して遡られたくない。けれど、ブログは書きたい。そして気軽に書きたい。そんな人には良いのではないでしょうか。

2,建設的な議論をマストドンでする、おそらく唯一の方法

非常に簡単です。例えば何かの議論が発生する雰囲気がTLに漂いはじめたら「〜〜〜について議論する板です」などと誰かがトゥートして、そこにみなさんに直リプして議論してもらうというものです。議論参加者らの通知欄は少しうるさくなると思いますが、後から議論の経過やその内容を時系列で一気に見ることができ、アカウントID(@〜〜@〜〜)を駆使することで誰が誰に対して何の内容をトゥートしているのか一目で分かります。これは海外のfediでよく起こる議論のされ方で「〜〜ってどうしてこうなんだろうね?」と盛り上がるような議論ネタを誰かがつぶやくと直リプがFF外からでも次々に来て、ある時は月をまたぐほどの大議論になったりします。

一つ例を出すと、先月11月中旬頃にLemmyについて、とあるfediサービスを紹介する専門アカウントが呟いたところ、一般の方やLemmy公式アカウントやLemmyのようなサービスを作ってるgo-littrの開発者が議論に参戦して、中には唐突にLemmyを批判する方がFF外から現れて議論の展開が変わったりして現在も断続的に議論が続いている、ということが起きたりします。

日本のようにヱアリプでTL上で議論をすると議事録は残りませんし、誰が誰に対して何を発言したのかで混乱する人もいるでしょう。これはあくまで海外fediでの直リプ文化(ヱアリプをほとんどしない)に基づいた議論の方法なので、日本にはあまり馴染まないのかもしれませんがやってみる価値はあると思っています。

3,PeerTubeのアカウントやチャンネルをマストドンでヒョローする方法

べつに特段難しいことはなく、フォローしたい動画を投稿しているアカウントやチャンネルの垢IDをPeerTubeインスタンス上でコピーしてきて、マストドンでいえば検索機能にペーストして検索をかけてフォローするだけです。リスト機能でPeerTube専用リストを作れば、簡単なPeerTubeのお気に入りアカウントリストや登録チャンネルリストの完成です。PC系のガジェットから料理・動物等々、PeerTubeの各インスタンスには様々な動画があるので、是非SepiaSearch( https://sepiasearch.org/ )という全インスタンスから見たい動画を横断的に検索できる検索エンジンで自分の見たい動画を探してみてください。

またマストドンではトゥートにPeerTubeの動画URLを貼れば、他の人にPeerTubeの動画を見せることも可能です。私は先日お昼ご飯のアイデアが何かないかな〜と、とある料理動画チャンネルの中でカレーの料理動画を見つけたので見て、その動画のURLをトゥートに貼って「これ作ろうかな〜」と呟いたりしましたね。しかし海外の動画クリエイターは動画の内容もさることながら、撮影や編集もイカしてて普通にyoutubeに上げれるレベルで、レベル高いなぁと感じましたね。

4,PeerTubeで行う生放送と動画の可能性

実はPeertubeはまだ生放送(ライブストリーミング)できる機能は実装されてないんですが、マージとしては上がってるんですよね( https://github.com/Chocobozzz/PeerTube/pull/3250 )。将来的にこの機能がどのような形で、そしていつ頃に実装されるかは全く分かりませんが「3,PeerTubeのアカウントやチャンネルをマストドンでヒョローする方法」で言及したように、PeerTubeのインスタンスで見るだけでなくマストドン上でPeerTubeは見れますので、その感想をみんなでTLに流したりしてワイワイできたら楽しくないでしょうか。fedi関係での生放送といえば思いつくのは、開発報告やそれに関する質疑応答や、fediについてのボイス・ビデオ会議を流したり、TL実況だとか、ですかね。コメント機能が実装されればTLでワイワイしなくてもPeerTubeのインスタンス上でワイワイできますし、投げ銭機能が実装されれば一般ユーザーや自鯖やインスタンス運営者の収入源の一つになりえるかもしれません。

...っとまぁ、まだ何も実際に実装もされていないのに仮定の話をしててもきりがないですが、普通に動画を撮影してそれを自分のPeerTubeインスタンスにアップしてみんなとシェアしたらそれでも十分面白くないでしょうか。my new gear...なガジェット紹介動画やうちのネコを見て!とか内輪ネタを動画にする、というのは面白そうですがみなさんされていない印象です(私もしてないけど)。それは自分でPeerTubeをホスティングするのが大変、というところも大きいでしょう。しかしSpacebear Federated Hosting( https://app.spacebear.ee/ )という毎月少なくとも5$(アメリカドル)で、マストドンだけでなくPeerTubeやPixelFedを簡単にホスティングできます。Hometownというマストドンのフォークもホスティングできるそうです。こういったサービスを使えばホスティングへの敷居が低くなりそうですね。

他にも例えば、みなさんから干し芋やliberapayで頂いた物やお金を「こんな風に使ってますよー、ありがとう!」と生放送や動画で報告するのもいいのではないでしょうか。どうしてもブログやトゥートでは「ありがとう」という感情を伝える際にどのように、そしてどれだけ喜んでるかを文字で起こすには限界があって、中々気持ちをうまく伝えられないというもどかしさがありますよね。そういったみなさんのご支援を感謝する動画をつくってPeerTubeにアップすることができたら、支援する側も支援された側もwin-winなのかなぁ、と。動画を通して感情や仕草で支援された人が喜んでいるのを支援した人が見れればお互いに嬉しいでしょうし、これは面白いかもしれませんね。

5,ユー、ブログならWriteFreelyかPlumeを使っちゃいなよ

fediでのブログ用分散SNSと言えばWriteFreelyやPlumeがあって、ただ単にブログを書くだけでなくActivityPubでマストドンなどとすぐに連携できて、記事の周知や共有そして反応がすぐに得られるので、これからブログを始めたい人には個人的には上記サービスをおすすめしたいです。例えば記事中に相手のアカウントIDを記載すれば、ダイレクトに読んでほしい人に記事を送ることもできます。またWriteFreelyやPlumeでブログを書く度に、わざわざURLをコピー&ペーストしないといけない手間が省かれるのは楽ですね。なおWordPressという方法もありますが、ActivityPubプラグインはあるけれどもWordPressからの一方向的なコンテンツ配送しかできず、ブーストとかいいねとかの反応がWordPress上で得られないのが難です。

ちなみにWriteFreelyやPlumeは海外ではいくつかオープン登録が可能なインスタンスがあります。そちらで実際にちょっと何か書いてみたりして試してみて、運用するか考えてみてもいいですね。ホスティングサービスとしてはWriteFreely.host( https://writefreely.host/ )という小さなコミュニティ向けに月10$か100$(おそらくアメリカドル)で運用できるホスティングサービスがあります。また個人向けのホスティングとしては自分で準備したサーバーに250$(おそらくアメリカドル)でWriteFreely.hostが代理でWriteFreelyをインスコしてくれるサービスがあります。SSL証明書のセットアップもしてくれるそうな。

6,簡単な英単語のハッシュタグで海外のfedizenと交流できますやんか

ワイトはそう思います。...で、本題ですが英語という言語で交流しようとするのはなんだか敷居が高い。今から英語を使いこなそうと思っても勉強するのは大変だし・・という事で海外のfedizen(fediの民)と英語を使って交流したくても中々できない人、もしくは交流したくてもためらいがある人には、英語を使わなくても簡単な交流方法があります。それは絵や写真や音楽や動画などのアートな表現媒体に、簡単な英単語のハッシュタグを添えることです。こういった媒体は英語という言語でお互いに通じ合えなくても、その芸術性や価値観等を共有できれば簡単に交流することができます。絵や造形だと #MastoArt #Art #design #sketch サブカルな絵ならば #anime #animeart でしょうか。写真だと #photo #photography #photographie を中心に、被写体が風景ならば #landscape 旅行先で撮った写真ならば #travel とか、写真を撮った場所が大阪ならば #Osaka とかを添えるとといいでしょう。音楽や動画だと #music #video ですかね。

これらのハッシュタグは組み合わせれば組み合わせるほど、例えばインスタグラムでのハッシュタグの使い方の慣習にあるように、多くの海外のfedizensの興味を引かせることができますし、自身のアートをブランディング化させたいなら自分オリジナルのハッシュタグを創造するといいでしょう。ちなみに動物画像、特にネコ様でももちろん交流できますがネコ様についてはハッシュタグがありすぎてここでは列挙しきれません。詳しくは私の過去記事をご覧下さい( https://4ioskd.bearblog.dev/unique-word-and-phrase-in-the-foreign-fediverse/ )。

以上です。長々となりましたが、何か参考になるような分散SNSの活用アイデアやTipsはありましたでしょうか。それでは今日はこの辺で。

Have a nice fedi life!



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